こんにちは、ペペ(@pepe2blog )です。
コンゲームというジャンルをご存じでしょうか。
詐欺師が登場するだましだまされの展開が魅力なんですが、「オーシャンズ」シリーズ、最近だと日本では「コンフィデンスマンJP」が有名ですね。
しかし、巨額のお宝をアッと驚く方法でド派手に盗んでいくだけがコンゲーム映画ではありません。
淡々と進むストーリー、張り巡らされた伏線、そんな隠れた名作
“マッチスティック・メン”
についての感想・考察・解説をしていきます。
脅迫性障害を抱える詐欺師、実の娘、チャラい詐欺師のパートナー、個性豊かなキャラクターによるコンゲームが繰り広げられます。
監督は「エイリアン」のリドリー・スコット。
その割にあまり認知度が高くないんですが、どんでん返し系の映画が好きな人におすすめです。
「マッチスティック・メン」をまだ観ていない方は、ネタバレを読むのはもったいない!
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それでは、本作の概要・あらすじ・感想を書いていきます。
「マッチスティック・メン」ネタバレなし:基本情報
日本公開日 | 2003年10月4日 |
原題 | matchstick men |
原作 | matchstick men / エリック・ガルシア |
上映時間 | 116分 |
評価 | Rotten Tomatoes Tomatometer: 82% Audience Score: 74% Filmarks Score:☆3.7 |
アメリカの映画評論サイト”Rotten tomatoes”で82%という高評価を得ており、”Filmarks”でも☆3.7と比較的高評価。
原作はエリック・ガルシアの同名の著書。
設定やラストは映画用に書き換えられている部分もあります。
「マッチスティック・メン」ネタバレなし:あらすじ
詐欺師のロイは、極度の潔癖症で、オフィスの電話を毎朝消毒せずにはいられず、下着や靴下を小さくたたんできちんと積み上げないと気が済まない。ツナ缶ばかり食べている彼は、食器が汚れるからと缶から直接食べていた。そんな彼も、詐欺を実行している時だけは潔癖症を忘れ芸術的な手腕を発揮するのだった。ある日、ロイの前に14歳の少女アンジェラが現われる。彼女は離婚した妻との間に生まれたロイの実の娘だった。突然娘と暮らすハメになり困惑するロイだったが、さらに驚いたことにアンジェラは詐欺師の弟子にしてくれと言い出すのだった。
「マッチスティック・メン」ネタバレあり:制作陣・キャスト
マッチスティック・メンは監督、俳優共に豪華なメンバーです。
それでは紹介していきましょう。
監督 リドリー・スコット
「エイリアン(1979)」や「ブレードランナー(1982)」など、有名作の監督。
「ロビンフッド(2010)」や、エイリアンの続編「プロメテウス (2012)」、「エイリアン:コヴェナント (2017)」などは興行収入いまいちだったので、近年は爆発的ヒット作は生み出していないものの、変わらず人気のある監督ですね。
ちなみに、弟・息子・娘も映画監督をやってる、監督一家。
親父が巨匠リドリー・スコットで自分も映画監督やるって、なかなかしんどそうですよね。
ロイ・ウォラー (ニコラス・ケイジ)
脅迫性障害を患う本作の主人公。自称:詐欺アーティスト。
学もないし、やってることも最低だし、潔癖症だし、突然キレる。良いところ無いのに憎めないおじさんでした。
演じるのはニコラス・ケイジ。
「ザ・ロック (1996)」や「コン・エアー (1997)」など、金曜ロードショーでしょっちゅう観ていたので、子供のころから大好きな俳優さん(小さいときは”ニコラス刑事”だと思ってた)
ここ数年は目立った大作に出演していないので少し寂しいですね。
フランク (サム・ロックウェル)
ロイの詐欺のパートナー。彼から詐欺の方法を教わった。
脅迫性障害で潔癖症であることを知っているのに、食べかすボロボロ、靴でズカズカ入ってくるお調子者。
ネタバレすると、今回の黒幕です。その辺の考察は後程。
演じるサム・ロックウェルは「月に囚われた男 (2009)」でほぼ全編一人で主演を演じ切ったことで話題になった演技派俳優。
いろんな映画に出ている名脇役のイメージも強いですね。
関連記事 【月に囚われた男】ネタバレ感想!韓国語が使われていた理由も解説
僕は「ジョジョ・ラビット」のキャプテンK役が大好きです。
関連記事 【ジョジョ・ラビット】キャプテンKが最高だったので徹底解説する
アンジェラ (アリソン・ローマン)
ロイの娘(14)として登場。
実際は、赤の他人(21)。
ラストのカーペットを買いに来て仲直り(?)するシーンは、「騙されて終わりでは救いがなさすぎる」ということで追加されたシーンみたいです。
子供じゃないアピールのためにすごいセクシーになってましたね笑
演じるアリソン・ローマンの年齢に関しては後程解説しますが、おどろくべきは演技力ですね。
その演技力が買われて、抜擢されました。
ちなみに、英語版「風の谷のナウシカ」のナウシカ役もやってるらしいです。
クレイン医師 (ブルース・アルトマン)
最初から最後までなんかずっと胡散臭い分析医。
詐欺とかじゃなくて、なんか胡散臭い。
チャック・フレシェット (ブルース・マッギル)
影薄めだけど、この映画の詐欺ターゲット。
途中で「15歳と12歳の子供がいる」と言ったとき、ロイがここぞとばかりに「うちは14歳」と話を合わせて盛り上げてましたが、これもロイにうまく騙せていると思わせるための罠だったんですね。
空港の駐車場で、ロイとアンジェラの車に追い付いちゃったらどうするつもりだったんでしょう笑
キャシー (シーラ・ケリー)
近所のスーパーの店員。
ずっとロイのことを狙ってる感出している。
「マッチスティック・メン」ネタバレ感想
マッチスティックメンのネタバレあり感想と、疑問の考察をしていきます。
結局誰がグルだったの?
この映画、コンゲーム映画によくある、「ネタばらし映像」がほぼ無いんですよね。
実はこの時こんなことしてました、みたいな描写が無いので、どこまでが嘘だったのかわかりづらいかもしれません。
表向きは、ロイとフランクとアンジェラの3人が、チャックから8万ドルを騙し取るのが目的でした。
しかし、映画のラストでこれらはすべてフランクが計画した嘘であることが発覚。
実はターゲットは「ロイ」だったんです。
詐欺グループは以下のメンバー。
- フランク
- アンジェラ(本当は娘じゃない)
- クレイン(本当は分析医じゃない)
- チャック(本当は富豪じゃない)
- ビショップ(本当は刑事じゃない)
- ホルト(本当は刑事じゃない)
この詐欺のリーダーはフランク。
ロイから詐欺のいろはを習いましたが、恩をあだで返してきます。
ロイの弱みを見つけるためにフランクから紹介されたのが分析医役のクレイン。
診察を続けるうちに、娘が存在する可能性あることを聞き出します。
そして、娘役として現れたのがアンジェラ。
彼女の役目は、ロイの身の回りを把握することと、大金が隠された貸金庫を開けること。
貸金庫を開けるには「サイン登録」と「暗証番号」が必要。
彼女は娘という立場になることで、サインを登録することに成功します。
そして、詐欺のターゲット役のチャック。
彼の役目は、ロイを追い詰めて暗証番号を聞きだす環境を作ること。
結果的に、フランクが痛めつけられ、アンジェラがチャックを撃ったことで、ロイの判断力は低下し、その弱みに付け込んだクレインが暗証番号を聞き出すことに成功しました。
ビショップとホルトは、最後チャックに殴られた後、病室(のように作られた部屋)に現れた警官です。
もちろん、彼らも偽物。おそらく彼らは、空港で暴れるはずだったホームレスと同じように、安い金で雇われたのだと思われます。
つまり、登場人物のほとんどがロイを騙そうとしている詐欺師だったんです。
詐欺師じゃなかったのは、ロイの元妻と、スーパーの店員であるキャシーくらいですかね。
アンジェラの年齢は〇〇歳
映画内では明言されませんが、14歳の娘アンジェラの本当の年齢は「21歳」でした。
そのため、作中で飲んでいる酒やたばこも問題無し。
空港で「私は21歳よ!!」と騒ぐシーンがありますが、本当に21歳だったんです。
ちなみに、アンジェラ役のアリソン・ローマンも撮影時の年齢がなんと21歳。
全くそうは見えません。
「大人びた14歳ではあるけれど、大人ではない」そんな微妙で難しい役を見事に演じてましたね。もっと有名になってもいいと思います。
「1、2、3」とドアを開け閉めするのは?
ロイが患っているのは「強迫性疾患」。
自分の意志に反して浮かんでくる不安な考えを、自分の意志では抑え込めない心の病気です。
人によって症状は異なりますが、代表的な症状は以下の3つ。
- 不潔恐怖
- 確認行為
- 加害行為
「不潔恐怖」とは、汚れへの強い恐怖心です。
ロイも、土足でカーペットを踏まれたり、食べかすこぼされるのを気にしていました。
ストレスがたまると家じゅう掃除していたのもこれですね。
ツナを缶から食べるのも、皿が汚れるのを嫌がってるんです。
「確認行為」とは、鍵や、電気のスイッチ、ガスの元栓の閉め忘れなどが気になり、何度も確認してしまう症状です。
「1,2,3」と確認していたのは、扉がちゃんと開閉できるのかの確認作業だったんです。
オープニングでは、「ウノ、ドゥエ、トレ」や「イチ、ニ、サン」と外国語でカウントしてたりと、ちょっとふざけてましたね。
「加害行動」とは、自分が誰かに危害を与えるかもと考えてしまうことですが、ロイはこの症状はなかったようです。
また、瞬きや顔・首を振ってしまう「チック症」も強迫性疾患と併発しやすい病気です。
なのでロイは、強いストレスを感じたとき、チック症の症状がひどくなっていました。
ちなみに、このロイの性格や症状は、「自身の神経質で几帳面な性格を投影している」とリドリー・スコット監督がインタビューで答えいています。
マッチスティック・メン感想
アンジェラに「騙す相手に騙されるな」と言っておきながら、実はロイがばっちり騙されていたりと、伏線がしっかり回収されていて非常によかったです。
しかし、どんでん返しのある映画とわかって観ていると、おちがある程度予想できてしまうのが少し残念だったですね。
まあ、公開から17年経って、やっと観ておいて何言ってんだって話なんですが笑
しかし、まさか全員がグルとまでは思わなかったので、結果的に「騙されたー!」という気分になれてすっきり。
ラストシーンに関しては、賛否あるようですが、僕としては良かったです。
アンジェラは、チャックを撃ったときにロイがかばってくれたことや、一緒に過ごした時間から、ロイに少なからず親しみを感じていたので、最後いい関係に戻れた感じなれてほっとしました。
まあ、なんで許された感じになってるんだ?とも思いますが…。
おまけ:マッチスティック・メンてどういう意味?
マッチスティック・メン [Matchstick-men] とは直訳すると「マッチ棒男」。
俗語で「詐欺師」という意味があります。
由来は諸説あってはっきりしませんが、マッチのような安いものをうまいこと言って高く売る人とか、盲目のフリをして同情させてマッチを売る人などの由来があるようです。
この映画にピッタリなタイトルですね。
冒頭でもお話ししましたが、こうした映画のジャンルは「コンゲーム」と呼ばれ、詐欺師の騙し合い・どんでん返しが醍醐味の名作が多いです。
- スティング
- オーシャンズシリーズ
- ラスベガスをぶっつぶせ!!
他にも洋画、邦画問わず多くのコンゲーム映画があります。
日本でも、長澤まさみ主演のドラマ「コンフィデンスマンJP」が非常に人気で、映画化もされています。映画第2弾も公開されてめちゃくちゃ面白かったです。
関連記事 【コンフィデンスマンJP プリンセス編】予告&考察!前作までもネタバレなし解説
「マッチスティック・メン」ネタバレ感想まとめ
個性豊かなキャラクターが登場し、最後に登場人物全員に主人公が騙されるというまさかの結末。
ハッピーエンドではないにしても、なんとなくうまいことまとまって後味も悪くない映画です。
日本での知名度は低いので、もし身近で観たことが無い人がいれば教えてあげてくださいね!
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作品名 | U-NEXT |
マッチスティックメン | 見放題 |
エイリアン | 見放題 |
ブレードランナー | 見放題 |
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エイリアン:コヴェナント | 見放題 |
ザ・ロック | 有料(330ポイント) |
月に囚われた男 | 見放題 |
スティング | 見放題 |
オーシャンズ11,12,13 | 見放題 |
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