こんにちは、ペペ(@pepe2blog )です。
全世界に感動の渦を巻き起こした話題作
”ワンダー 君は太陽”
病気によって外見が「普通じゃない」少年の悩みや苦悩を描いた作品で、世界中で大ヒットしました。
しかしこの映画のヒットの裏には、数年の歳月を費やして完成された「特殊メイク」の存在が欠かせません。
この記事で、以下の内容について解説していきます。
- オギーの特殊メイクのすごさ
- どのように特殊メイクが行われたのか
- 特殊メイクだけじゃないジェイコブ君の才能
ここから先は、「ワンダー 君は太陽」のネタバレもあるので、もし観ていない人は読まないでくださいね!
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ワンダー君は太陽の特殊メイクが凄過ぎる
「ワンダー 君は太陽」の魅力の一つが、病気で変形した顔を表現した特殊メイク。
オギーの姿に最初は驚きますが、だんだん愛らしく見えてくるんですよね。
そんなオギーの姿を作り上げた特殊メイクについて解説していきます。
ちなみに原作小説「ワンダー」では、映画よりも顔の形状は変化して描写されています。
原作を読むと、映画では描かれなかった姉ヴィアや、親友ジャックウィルの気持ちを知ることができるので、「ワンダー 君は太陽」ファンなら1度は読んでおきたい作品です。
気になる方のために、ネタバレなしで「ワンダー」原作の魅力を解説しています。
オギーの病気はトリーチャー・コリンズ症候群
「ワンダー 君は太陽」の主人公オギーは、トリーチャー・コリンズ症候群という病気を患っています。
度重なる手術により、目は落ち、耳が無いと表現される外見になっているため、その姿を特殊メイクで再現するのは非常に困難でした。
特に難しいのが、骨が欠如してくぼんだ顔面を表現すること。
しかし、これを解決したのが特殊メイクを担当した「アリエン・タイテン」です。
特殊メイクを手がけたアリエン・タイテン
映画「マレフィセント」でアンジェリーナ・ジョリーのメイクを担当したことで有名な特殊メイクアーティストのアリエン・タイテン。
「マレフィセント」と言えば、原作のファンでもあるアンジーが並々ならぬ意気込みを見せ、衣装や設定にも深く関わった作品。
そんなアンジーの要求を満たす特殊メイクをしたということでも、アリエンの特殊メイクのすごさがわかります。
他にも「アリス・イン・ワンダーランド」や「パンズ・ラビリンス」など難しい世界観を特殊メイクで表現してきました。
そんなアリエンでもオギーのメイクは大変だった!
そんな実績を持つアリエン・タイテンでも、「ワンダー 君は太陽」の特殊メイクは大変でした。
病気によってくぼんだ顔を表現するのは非常に難しく、撮影が始まる2年前からリサーチを始め、2か月かけて試作の改良を繰り返してやっと完成させました。
しかも、本作の特殊メイクにはもう一つの大きな問題があったんです。
それは、オギー役のジェイコブ・トレンブレイが11歳の少年であること。
労働時間の成約や体力的な考慮もされ、通常3時間以上かかる特殊メイクのための時間を90分まで短縮する必要がありました。
しかしこれらの課題をすべて解決し、アリエン・タイテンは第90回アカデミー賞メイクアップ&ヘアスタイリング賞にノミネートされました。
『ワンダー君は太陽』特殊メイクはこうして行われていた
✅「ワンダー 君は太陽」の特殊メイク
オギーを演じたジェイコブ・トレンブレイ君は、90分かけて特殊メイクして、数時間の撮影を行っていたそう。
11歳の少年とは思えないタフさ。 pic.twitter.com/WFtnrTyawM
— ぺぺ🐧映画ブログサラリーマン (@pepe2blog) August 10, 2020
こうして作られた「ワンダー君は太陽」の特殊メイクですが、その作業はやはり過酷でした。
まず髪の毛をすべて覆い、その上から特殊な素材で顔を覆っていきます。
顔もすべてマスクで覆ってしまうことで、病気によって骨が欠落し、くぼんだ顔面を表現しています。
あまりに自然なのですべてマスクだとは思えないですね!
これらを90分ですべて終わらせなくてはいけないので、かなり大変な作業であったことが予想されます。
こうした複雑なメイクによって、ジェイコブ・トレンブレイからオギーへと変身していきました。
『ワンダー君は太陽』は特殊メイク”だけじゃない”
しかし、「ワンダー 君は太陽」のオギーの素晴らしさは特殊メイクだけではありません。
なにより、主演のジェイコブ・トレンブレイが凄過ぎるんです。
かなり大変な作業であったにも関わらず、ジェイコブ君はこのように語っています。
「特殊メイクはときどきかゆかった。でも暖かいコクーンのようでもあったし、特殊メイクをしていることを忘れるときもあったよ。メイクのおかげで、僕はオギーなんだって確かに感じることができた」
引用)シネマトゥデイ
常に特殊メイクをしての長時間の撮影は、11歳の少年には非常に大変なものであることが想像できます。
しかし、ジェイコブ君はそのおかげでオギーであることを感じられたと話しています。
さらにすごいのが役作りのこだわり。
トリーチャー・コリンズ症候群の役を演じるにあたり、オギーと同様の症状を子供たちを支援する団体(NGO団体チルドレンズ・クラニオフェイシャル・アソシエーション(CCA)や、トロントの小児病院(SickKids))を訪問し、交流をもったそうです。
「そこで友達になった子たちに、自分の経験や、僕に知ってほしいことをなんでもいいので、手紙に書いて送ってほしいと伝えたんだ。そしたらたくさんの手紙が届いた。僕はそれをバインダーにいれて、悲しいシーンをするときに悲しい曲を聴きながら読み返していたんだ」
引用)シネマトゥデイ
こうして患者さん達と交流をもち、演技のために勉強していく。
役者として素晴らしいですよね。
けど彼…11歳の男の子の発言ですよ?
僕が11歳の時は、友達とずーーとゲームボーイやってたのに….笑
9歳のときに「ルーム」でブレイクし、その後も活躍を続ける理由が、このひたむきな姿にあると思います。
『ワンダー君は太陽』特殊メイクがヒットのカギを握っていた
「ワンダー君は太陽」ヒットの一つの要因でもある、オギーの特殊メイクについて書いてきました。
実在する病気だからこそ、脚色や不足があってならないという厳しい条件の中、11歳の少年に特殊メイクをするというのは非常に難しかったでしょう。
実際、トリーチャー・コリンズ症候群に関わる人からの不満の声もあるようです。
しかし僕もそうですが、この映画をきっかけにしてトリーチャー・コリンズ症候群を知った人も多く、理解が広まったのも事実。
「ワンダー 君は太陽」の特殊メイクは、映画の大ヒットを支えただけじゃなく、多くの人に感動を与え、またトリーチャー・コリンズ症候群への理解を与えました。
最後に、「ワンダー 君は太陽」って事実なの?と気になった人のために、【ワンダー 君は太陽】どこまで実話なの?オギーの病気は実在する?で解説しています。
今回は以上です。