こんにちは、ペペ(@pepe2blog )です。
美しくも恐ろしい大魔女と少年を描いたダークファンタジー映画「魔女がいっぱい」を、もうご覧になったでしょうか。
アン・ハサウェイが世にも恐ろしい大魔女(グランドウィッチ)を演じた今作ですが、実は「魔女がいっぱい」には原作があります。
1983年に発売された、イギリスの有名な児童書「The Witches / 魔女がいっぱい」なんですが、子供のころに読んだことがある人もいるのでは?
僕も小さいころに読んだ覚えはあり、衝撃的なラストは記憶に残っていました。
が、細部はあやふやだったので映画鑑賞後に再度読んでみることに。
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いやー…面白い!!!
児童書ではありますが、メッセージ性も強く、子供から大人まで読むべき小説です!
映画を観た方も、観る前でも楽しめる内容になっているので、この記事を読んで気になった方はぜひ読んでみてくださいね。
- 「魔女がいっぱい」の原作は有名児童文学
- 原作を読むべき3つの理由
- 映画と原作との違い
- 原作者の他の作品は?
この記事は「魔女がいっぱい」の大きなネタバレが無いように書いています。しかし、多少ストーリーについては触れている部分もあるのでご了承ください。
「魔女がいっぱい」の原作小説
タイトル | The Witches |
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原作者 | ロアルド・ダール |
ページ数 | 288ページ(評論社) |
初版 | 1983年(英語初版) 1987年4月(日本初版) 2006年2月1日(日本版/評論社) |
定価 | 1,430円(税抜) |
原作者はロアルド・ダール。
日本ではそれほどなじみはありませんが、イギリスの児童文学者といえばこの人というくらい有名な作家です。
映画化された作品も多くジョニー・デップの「チャーリーとチョコレート工場」や、スピルバーグ監督の「BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」などは日本でも有名ですね。
どちらも「チョコレート工場の秘密」、「オ・ヤサシ巨人BFG」という小説が原作です。
他にも小説「マチルダは小さな大天才」は、ハリー・ポッターが登場するまではイギリスの児童文学でぶっちぎりの1位を取り続けていました。
ダールの作品は、強いメッセージ性が込められていることが多く、皮肉の聞いた文体や少し難しい言い回しがありますが、子供でも大人でも楽しめます。
子供が一人で読むなら、小学生中学年くらいから読めるかと思います。
僕が持っているのは、2006年に評論社から発売された「ロアルド・ダールコレクション」版です。
「ロアルド・ダールコレクション」は、ロアルド・ダールの作品が発売年で通し番号でタイトル付けされているので、僕は全巻揃えて本棚に並べるか真剣に検討しています笑
こういうセットものに弱いんですよ..。
専用ボックスもあるので、子供用に本棚にずらっと並べたりすると素敵ですね。
「魔女がいっぱい」はかなりダークな表現もありますが、ラストのメッセージはかなり強烈なので、ぜひご自身の目で読んでいただきたいです。
「魔女がいっぱい」の原作小説を読むべき3つの理由
「魔女がいっぱい」の原作小説は、映画を観て感動した人には絶対に読んで欲しい作品です。
その理由は3つ!
- 映画との違いを楽しめる
- 原作ならではの言い回しを楽しめる
- 「原作を読んだ」という優越感に浸れる
映画が公開された今こそ、原作「魔女がいっぱい」を読むべき理由を紹介していきます。
本の内容のネタバレはほとんどしていないので、未読の方も安心してください。
①:映画との違いを楽しめる
ストーリーに関しては、時系列や会話の内容などに違いはありますが、大筋は同じです。
しかし、2時間の映画では描き切れなかった多くのシーンが原作小説にあります。
ネタバレを避けるため詳細は避けますが、
- 大魔女の姿が少し違う
- ラストが少し違う
- 小説のほうがもっと過激
小説である分、よりダークな雰囲気が強いかなといった印象です。
映画を観てから違いを楽しむのも楽しいですし、映画の予習にしっかり読み込んでから行くのもアリです。
②:原作ならではの言い回しを楽しめる
映画では、アン・ハサウェイが演じる大魔女の美しさや、映像のすばらしさが最高の映画でしたが、原作には原作の良さがあります。
何より、イギリスを代表するロアルド・ダールならではの言い回しや皮肉の聞いた文章を楽しめるのが一番でしょう。
映画ももちろん素晴らしいですが、小説にしかない表現や、文字から場面を想像する楽しさはやはり小説じゃないと得られない経験ですよね!
③:「原作を読んだ」という優越感に浸れる
ちょっといやらしいですが、地味にうれしいメリットがこれ。
別に原作を読んでいるから偉いというわけではないですが、ぶっちゃけ優越感には浸れます笑
だって、「ハリーポッター大好き!」って言っている人が、原作を読んだことなかったら「えっ?」てなりますよね。
ロアルド・ダールは日本ではハリー・ポッターほど有名ではないので、「魔女がいっぱい」以外にもいろいろ読んで、ぜひ周りにおすすめしてあげてください!
「魔女がいっぱい」の原作小説/映画の違い(ネタバレあり)
ここからは「魔女がいっぱい」の原作小説と映画の違いについて解説していきます。
原作の内容のネタバレもあるので、まったくネタバレなしで読みたい方はご遠慮ください。
とはいえ、原作小説と映画は内容的にはかなり近いので、映画では語りきれなかった原作小説の魅力紹介ですね。
魔女の見た目が少し違う
原作に書かれている魔女の見分け方は7つあります。
原作と同じ部分はこちら。
- はげているのカツラを被っていて、いつも頭をかいている
- 人間より鼻の穴が大きい
- 子供のにおいが犬のふんのようなにおいに感じる
- 足の指がない
対して、原作と異なる部分はこちら。
- 爪がカギ状になっている
- 黒目の部分の色が変わる
- つばが青い
瞳の色とつばは確認できませんでしたが、もしかしたらちゃんと色が変わっているのかもしれません。
爪のカギ状に関しては映画独自の解釈を加え、親指、人差し指、小指の3本にしたことによって、この描写に対して身体障碍者に対する配慮が足りないと批判殺到するという結果に…。
この件については、ワーナー、アン・ハサウェイが謝罪しています。
とは言え、全体的にはかなり原作に忠実に映画を作っているように感じました。
ラストが少し違う
映画では、食事に薬を混ぜてグランドウィッチ以外の魔女をネズミにして、最後はグランドウィッチとの一騎打ちでした。
しかし、原作では食事のシーンでグランドウィッチともども一網打尽にしちゃいます。
その後の展開も映画とは異なるので、ぜひ小説を手に取って確かめてみてください。
「魔女がいっぱい」原作者の他の作品
先ほども何冊か紹介しましたが、ロアルド・ダールの小説は「魔女がいっぱい」だけではありません。
- おばけ桃が行く (1961)
- チョコレート工場の秘密 (1964)
- 魔法のゆび (1966)
- ガラスの大エレベーター (1967)
- ダニーは世界チャンピオン (1975)
- ぼくのつくった魔法のくすり (1981)
- オ・ヤサシ巨人BFG (1982)
- 魔女がいっぱい (1983)
- こちらゆかいな窓ふき会社 (1985)
- マチルダは小さな大天才 (1988)
これでももまだまだ一部です。
「ガラスの大エレベーター」は、「チョコレート工場の秘密」の続編になります。
映画化されている作品も多いですが、有名なのはやはり「チャーリーとチョコレート工場」と「BFG:ビック・フレンドリー・ジャイアント」でしょう。
スティーブン・スピルバーグ監督のBFGは、魔法が使える優しい巨人と主人公の心温まる物語です。
内容も構成も子供向けなので、お子さんがいる方はぜひご覧になってください!
「魔女がいっぱい」原作のレビュー
「魔女がいっぱい」の原作小説読んでみたいけど、本当に面白いのか気になる・・。
という方のために、実際に読んだ人の意見を集めました。
- 子供に読ませたい
- 読みやすくて面白い
- ラストが衝撃だった
という評価が多いですね。
確かにちょっと衝撃的な描写やストーリーなので、一度読んだら忘れられません。
12月に公開するアンハサウェイ主演の「魔女がいっぱい」すごく観たい。原作の童話は小学生の頃に読んであまりの面白怖さに衝撃受けた大好きな作品でも映画館行けないのが悲しいなあ… pic.twitter.com/8xtetkL0A6
— いここ (@icoco_acream) November 25, 2020
“魔女がいっぱい”原作買いました☺️
読んでてワクワクする翻訳✨♀️でもちらちら魔女狩りの歴史を思い出してしまうのやめたい
科学者とかも火炙りにされていた過去… pic.twitter.com/IkXEzPGyTy— マーコ (@mako_movie) November 26, 2020
『魔女がいっぱい』の原作買ってきた♀️
『チャーリーとチョコレート工場』の原作者ロアルド・ダールの作品
どっちも児童向けで漢字も少なめで子供も読みやすそう。装丁も綺麗で集めたくなるビジュアル! pic.twitter.com/zbi9bYdNzx
— / (@itsuki_films) November 23, 2020
「魔女がいっぱい」の原作小説はファンなら必読!
魔女がいっぱいの原作小説について紹介してきました。
映画「魔女がいっぱい」にも原作の魅力がたっぷり詰まっていましたが、独特の言い回しやブラックユーモアは原作小説ならでは!
映画を観た方も、これから観る方も、1度原作を手に取って読んでみてはいかがでしょうか。
今回は以上です。